好きにしたらいいよ

思ったことを書いています。育児成分が多めです。

「我が子をみていると動悸がする」精神状態のときにやって良かったこと

子どもが2歳ぐらいまで、私にとって人生で一番といっても良いほど過酷でつらい時期だった。

生後3ヶ月ぐらいのとき。赤ちゃんの我が子を見ているだけで心臓がドキドキして、強い不安がこみあげてくるようになった。我が子が嫌いというのではなくて、大事すぎて、なのに腕の中の我が子は弱々しくてすぐに死んでしまいそうで怖かった。

夜寝ているあいだに我が子の呼吸が止まってしまったらどうしよう、と思うと夜もまともに眠れなくなった。うとうとして、はっと目覚めたら無意識に我が子の心臓に手をあてて動いているか確認していた。

眠れないので1日の境目があいまいになり、ずっと途切れない悪夢を見ている感覚。

子育てが楽しいとか、我が子が可愛いとか感じる余裕はまったくなく、我が子を抱えて薄い氷の上を歩くような、いつ爆発するか分からない爆弾と一緒に暮らしているような気持ちだった。

このままだと私はもたない、と自覚し、近所の精神科クリニックに電話してみたけれど、初診2ヶ月まちといわれ絶望。

 

どうしよう。何か手を打たなくては・・・!と感じた私は、「わが子から一旦離れてみる」という手段をとることにした。

我が子の気配がある場所では、もう気が休まらない。消耗が激しすぎる。

といっても、夫にも仕事があり、そんなに長いことわが子をお願いするわけには行かない。そこで、夫が休みの土曜日の夜に、電車で数駅はなれた場所にホテルを予約して、そこで私ひとりで一泊することを極めた。

夫は快く送り出してくれた。

ホテルにチェックインした私は、到着した旨だけ夫にラインをいれ、泥のように眠った。翌朝スマホのアラームが鳴るまで全く目覚めなかった。

朝おきて、久しぶりに頭がまともに働くような、自分を取り戻したような感覚だった。スマホをみると、夫から、加工した我が子と夫の自撮り写真が何枚も共有アプリにアップされていて、ちょっと笑ってしまった。

元気そうな我が子をみて私は思った。

ああ、私じゃなくてもいいんだ、と。

我が子のことは全責任が自分にあると思いすぎていた。そのことが自分を追い詰めていたんだな。

それでだいぶ気がラクになり、私の「ひとりホテル」はその一回で終了した。

もういよいよだめだ、と思ったら、周りにお願いしてどこかに行ってしまおう。そう思うことで、逆に我が子の近くにいられるようになったた。

もしも今「我が子といるのが怖い、つらい」とおもっている方がいたら、思い切って一旦離れてみて、自分を取り戻す時間があると良いかもしれない。連続して眠れるだけでも全然違う。

私が赤ちゃんを産むことはこれからはおそらく無いから、

もし周りでつらそうなお母さんがいたらできるだけ声をかけて手助けしていきたい、と自分の経験から強くそう思う。